オンライン授業は臨時の時だけ、それよりも生徒一人一台のタブレット配布を
テレビではオンライン授業をしている学校を取り上げ、学校間格差の問題を報道しています。そして、大阪や神奈川県ではその導入のために財政出動してまで本格化しようとしています。
しかし、私は疑問を感じています。あくまでオンライン授業は臨時のためであり、それがメインではありません。例えば、病院でも遠隔地に住む患者とオンライン診療なるものがありますが、それはあくまでも初期症状における指導であり、そのあとは実際に患者に会い、そして体を調べなければならないのです。勉強も同じです。導入部分においてはオンライン授業でも大丈夫ですが、その後のケアーではまず無理でしょう。例えば、受験時期において、志望校が違うのに簡単な問題だけを解いても意味がありません。それぞれの生徒の理解力を考慮して指導しなければその生徒の伸びは期待できません。動画配信の東進予備校でも、ある程度の理解力と基礎固めが自分でできる子でないと成績(模試の結果)が伸びないのです。なぜなら、予備校はあくまでも頻出しやすい問題や難問に対する解法テクニックを教えるだけなのです。科目のすべてを網羅するものではありません。ですから、どんな子でも必ず伸びるわけではないのです。今盛んにオンラインという技術を使ったコンテンツが流行っていますが、学校教育の現場では臨時のときやスポットのものでメインにはなりえないと思います。
それよりも、タブレットを国民みんなに配ることには賛成です。それは、インターネットを利用した様々な技術を学校教育の中で教えることができること。そして、何よりも教科書がいらなくなることです。タブレットの中で教科書をダウンロードすればそれですべての教材がそろうのです。教科書代やあまり使用しない無駄な教材費など必要なくなります。税金でまかなう数千万冊の印刷代もかかりません。国民に1台のタブレットを買う方が、将来の教科書に使う費用に比べたら圧倒的に安くなるはずです。(教科書会社や印刷会社は困るけれど)また、小学校のランドセルも必要なくなるかもしれません。あのアップル社を作ったスティーブン・ジョブズはそれが夢でした。(重たい教科書を持っていくのが嫌だった)タブレットがあれば、わからないこともその場で調べることもできますし、オンライン授業はもちろん、メールの交換も、世界にいろいろなことも発信できるようになります。ペーパーレス化にも一役買うかもしれません。学校からの各種案内などもすべてオンライン上で行えばいいことです。コピー代や印刷代も削減できるでしょう。不登校の子にももちろん対応できますし、まして、いじめられた生徒も学校へ行かなくても安心です。いいことずくめです。
ですから、オンライン授業というよりも、早く学校教育の中で生徒一人に一台のタブレットを配布することを各自治体や政府が考えなければなりません。まして、プログラミング教育やedtech(e-learning)を推し進めたいならこのタイミングで早く導入すべきです。できれば、そのハードは日本製であれば、日本企業が儲かります。決して安倍首相が大好きなアメリカ製(ipad)ではなく!