冬の入試はやめよう!

毎年、日本は桜が咲きほこる4月に幼稚園から大学まで入学式が行われている。このため、どうしてもその入学試験が1月~3月となる。この時期は、日本で最も寒くなる時期で、北陸や東北などの日本海側では雪や氷に閉ざされる。雪が降る中、傘を片手に凍えながら入学試験会場に足を運ぶのである。また、太平洋側では異常に乾燥した日々が続き、インフルエンザなどが猛威を振るうのもこの時期なのである。試験中に病気にならないように、万全の準備の一つとして予防注射を家族全員で行っている。注射費用として一人3,000円~8,000円と幅があるが、受験生を抱えた家族は全員で受けることになる。

そして、横浜のこの地域では、入試に合わせて学校の定期テストが行われる。今年は建国記念日を入れて3連休のはずが、試験のために多くの学生がこの時期を勉強時間に費やす。もちろん、塾業界では職員みんなでテスト勉強のお手伝いをするのである。ブラック企業といわれても仕方がない。今年の年末、従業員の休日確保のために、今までは大みそかまで休みなく続いたスーパーなどの大型店舗でも年末や参賀日を休日にした。昔に戻って、家族全員がそろって楽しいお正月を迎えられただろう。

文部科学省のお偉い皆様は何を考えているのだろうか?グローバル化などと言っておきながら、留学などを考えたら6月入試、9月始まりという海外の学校教育体制に合わせるべきではないか。そして、7月~8月はバカンス、長期休暇など家族全員が休める体制を作るべきではないか。(北半球の気候を考えてのことで、南半球は考えていない)そうすれば、インフルエンザなどの病気や天候を気にしないで入学試験を受けることができるし、留学の時のわけのわからない中途半端な時期がなくなると思うのだが。さらに、日教組の教職員の皆様、何のための労働組合なのか全く分からない。この組織は、自分たちの生活だけを考えていて、自分たちが国民から預かっている子供たちのこと、教育のこと、世の中のことを全く考えていない。確かに、あなたたちは公務員であり、法令順守なのはわかるが、その法を作り変え、よりよい社会を作っていく有権者を育てるのも教員の仕事ではないのか。政治的・宗教的中立はわかるが、知識はどんどん変化し、世の中の情勢もどんどん変わる。高等学校を終え、すぐに18歳で選挙権をもつことを考えれば、その教育はとても重大である。

話をもとに戻す。冬の入試はやめよう。冬の連休はみんなでスキー場へ足を運ぼう!そうすれば、スキー場は儲かるし、東北や北陸地方の出稼ぎ労働者もなくなる。首都圏の出稼ぎ労働者の費用も少なくなり、結果財政的負担も減る。なによりも、一番雪質がよい2月にスキーを楽しまないで、勉強ばかりしていては健康に良くない。季節の応じた楽しみ方をすべきではないか。冬の温泉も、冬の食べ物も家族で楽しめる。地方創生とか地方の活性化とか政府は言うけれど、その具体策はいつも大企業向けであったり、お金のバラマキによる無駄な箱物行政だったり、頭が固いし、考えも古いし、何よりも世間を知らなすぎる。「カップラーメンの値段を500円でしょ」と言った麻生副総理が安倍首相の右腕では話にならないね。

誰かこのことを声を大にして言ってくれる政治家はいないかなあ?固定観念に縛られている公務員の皆様では無理だし、もしかしたら、それによって利益を失う人が裏にいるのかなあ?