パリ・オリンピックで気になったこと?

パリオリンピックで気になったこと!+α

海外開催でのメダル獲得が45個で過去最高!金メダル20個でアメリカ、中国に次いで3位に!ロシアやベラルーシーは不参加、なぜかイスラエルは参加。ユダヤ支持のヨーロッパ世界を痛感したし、日本人(テレビ局)はメダルの多さにはしゃぎすぎだと思う。

フェンシングの躍進、レスリング女子の快挙、体操男子の新星誕生、お家芸柔道の苦戦

やり投げ、高飛び込み、馬術、近代五種、セーリングなどのマイナー競技、水泳は1個、

テレビ放映で人気絶頂だったバレーボール男女、バスケットボール男女、サッカー男女はみなメダル取れず、良くてもベスト8どまり、決勝トーナメントにも行けない始末。

テレビであまり期待されていない(知らされなかった)人たちが頑張った結果となりました。テレビ業界はいつものように風見鶏、視聴率欲しさに今まで見向きもしなかった競技に、焦点を向け始めた。テレビの対応に本当にいつもながらうんざりする。高飛び込みも近代五種も馬術もセーリングもすべて決勝に進んだのに地上波で生中継されませんでした。

オリンピック開催される前には必ず各テレビ局がいろいろなスポーツに焦点をあて、どうして世界選手権でチームや個人が勝利できたのか?詳細を分析して面白おかしく報道する。東京オリンピックの時のバドミントンのように、この報道に私は違和感を覚える。なぜオリンピック前の日本代表の作戦や技術を世界に公にするのか?金メダル候補の練習や作戦(タクティクス)をこんなに簡単に報道してもいいのか?日本に対抗する他国は、この日本の報道を見て、綿密に勝つための作戦(計画)を練り上げてくることは間違いない。そして、現実はそうなった。バスケットボールでの3ポイントの阻止、バレーボールでの日本の変則スパイクに対するブロックのつくり方など。今回、テレビ出演が多くメダル候補のアスリートがことごとく負けた。今、テレビ局で盛んに取りざたされているメダリストは、今までテレビにあまり出演していない選手ばかりだ。確かにやり投げの北口選手や柔道の阿部一二三選手などの期待されて、金メダルを取る選手もいるが、すべて個人競技だ。組織力が必要な集団スポーツはことごとくメダルには届かなかった。確かに、ソフトボールや野球など、日本が勝てるスポーツが今回はなかった。

行き過ぎたプライベートを報道された大谷翔平の球団から取材を拒否された日本テレビやフジテレビはまだ懲りないのだろうか?視聴率のために何でもするテレビ局とは何か?他企業のコンプライアンス(法令順守)にうるさいこの業界がもっともコンプラがない業界(マスコミ=マスゴミ)だと思う。

SNSではあと一歩のところで失敗(ミス)した選手の誹謗中傷が問題になった。しかし、一流のアスリートが誹謗中傷を受けるのは当たり前だと私は思います。SNSではだめで、競技場内やマスコミの中ではOKでは意味が分からない。以前、フランスのワールドカップで惨敗した日本代表の選手が空港で卵を投げつられました。何でもそうだが、特にスポーツの世界では「失敗=ミス」は許されないのは事実だ。たった一つの「失敗=ミス」が致命傷なる「勝負」の世界なのです。その失敗を責められることはアスリートにとって仕方がないこと、各国の代表として選ばれ、みんなの声援や支援を受けているのだから。その失敗を乗り越えて、次に結果を出すことがアスリートの使命なのです。「失敗」は誰にでもありますが、そのもっとも失敗をしない選手が各国の代表なのです。チャレンジ成功には拍手喝采、ミスをしたら罵詈雑言、これは、アスリートには当然の宿命なのです。それを次のステップにつなげなければ本当の意味でのアスリートではないのです。トップ選手はそれを覚悟してもらいたいと思います。以前、プロテニスの大会で、ある日本人選手がミスを連続して、周りの観客に対して「ため息ばっかり」と大声で訴えました。本人は「ミスをしても応援してよ!」と思ったと思いますが、観客の期待が「ため息」につながったとは感じれなかったのは残念でした。勝利を期待してお金を払って観戦しているのです。それがプロです。今回のオリンピックも日本から多くの観客がフランスまで観戦しに行ったのです。アスリートや競技団体はそこを考えて欲しいと思います。

最後に、少し残念だったのが女子柔道の阿部詩の試合後の対応が象徴的でした。負けた相手にろくに挨拶もせず、その後、会場からの声援があったものの、号泣のため次の試合が遅延しました。様々なスポーツの世界ではやはり礼儀や相手、審判に対するリスペクトが大切だと思いますが、今回、どの競技も日本人選手の諦めの悪さや礼儀を欠いた行動が少し気になりました。特に個人種目は相手があっての競技なのです。お家芸である柔道やレスリングは一番大切な規律です。「礼に始まり礼に終わる」たとえ、どんな判定が出ようとも審判の指示に従うべきだと思います。誤審など確かに多い大会でしたが、それは大会運営側や競技団体の責任であって、個々のアスリートは潔くその判定に従うべきです。なんか日本人らしさをあまり感じられない大会でした。体操団体の決勝の時の橋本大輝選手のような対応(自分の演技が終わり、会場が騒然とした中で、次の中国選手のために静かになるよう促した行動)に少し救われた思いがしました。彼は個人総合ではメダルが取れなくて悔しい思いをしていながら、人間として、アスリートとして、相手競技者を気遣う心を持ち合わせていました。拍手喝采です。