学校の9月始まり賛成の理由と…終息後が怖い

学校の9月始まりは賛成です。それと・・・終息後が怖い

もし、6月から通常授業に戻れたら、4月5月と抜けた授業をこれから増やす必要があります。もちろん、夏休みも返上しなければ間に合いません。入試を控えている生徒は6月から詰め込みが始まります。あらゆる学校行事を削って、土曜日に授業を追加しても間に合うか?来年の2月以降に入試を迎える生徒は、とにかく、負担が大きすぎます。この状態で9月はじまりを嫌がる人たちはどう考えるのか?もちろん、これからいろいろと変更しなければならないことがたくさんあり過ぎて混乱するのは目に見えています。制度の変革を嫌がるのか(現状維持派)、今の子供たちの今後を考えるのか、大人の事情か、子供の教育権か、これから本当に選択をしなければなりません。

私は下記の理由で9月始まりに大賛成です。

あらゆる受験が6月から7月になれば、今までのような、冬の寒い時期に、インフルエンザを気にしながら、また、雪の中とぼとぼと時間をかけて入試会場にいかなくてもよくなるのです。現在の教員採用試験と同じ時期ということです。わざわざクリスマスやお正月を返上してねじり鉢巻きでホテルで缶詰めになり勉強する必要もなくなります。私は家族の行事を大切にする派です。

1月~2月はウィンタースポーツも楽しめることになり、北陸地方や東北地方の方の収入も増える可能性もあります。スケート場やスキー場の閉鎖が相次ぐ中、起死回生の出来事だと思います。

そして、何よりも私が一番うれしいのは、7月8月に本当の意味での休暇がとれるようになることです。いわゆるヨーロッパ風に言えば家族でバカンス(長期休暇)がとれる。仕事もスポーツもすべてオフになり、家族団らんを満喫できるようになることです。(今が、まさに家族団らん、水入らず)今までは、親が仕事であったり、子供たちが各種の大会だの塾だのにかりだされ、家族みんなが集まれなかったのです。最近では盆踊りや、田舎でのお祭りに参加できない人も増えてきたように思います。さらに、長期滞在型の施設や旅館、ホテルなどの観光業も潤うことになり、観光立国目指している政府にとっても正しい道ではないでしょうか。また、「一家に一軒の別荘」など、そういう時代が来る可能性もあると思います。

よく言われるのが、高校・大学などで留学や交換留学生など行き来がしやすくなることです。現在、留学する学生は他の国に比べ少なく、そのネックとなるのが休みの違いでした。

そして、スポーツも勉強も気温を気にして真夏の暑い時期に行う必要なくなることです。私立学校では冷暖房完備の快適な学習環境がありますが、公立・国立では厳しいのが現実です。

オリンピックや各種スポーツも国際(世界)大会は6月に行うことができることになります。

教育界の9月はじまりはいいことずくめです。

夏の甲子園の高校野球や国民体育大会(高校総体)の関係者だけが反対するかもしれません。プロ野球も少し問題があるかもしれません。

しかし、真夏の炎天下に野球やサッカーをすることの危険性を考えたら、7月・8月は休むべきです。

私たち塾業界は夏が書き入れ時なので、収入がダウンすること間違いなしですが、やはり、本当に豊かな生活のためには、世界基準(グローバルスタンダード)に合わせるべきだと思います。そのかわり、9月から6月にかけて一生懸命仕事や勉強をすればいいのです。その方がオンとオフをしっかり分けられ、すべてが効率よく動くような気がします。今回、この新型コロナウィルス禍で数カ月間みんなが静かにすることで、環境的に空気がきれいになった事実もあります。毎日あくせく働く必要があるでしょうか?他人を出し抜いて自分だけ儲けようと考える必要があるでしょうか?コンビニの経営方針自体がもう限界来ているのです。働く人と雇う人のどちらが犠牲になるという時代はもうやめたほうがいいと思います。みんなで一気に働いて、みんなで一気に休む、そうして、豊かな楽しい人生を過ごすことが今求められているのだと思います。

一方で、この感染症の広がりで、怪しい動きがあります。まず一つは、テレワークやオンライン授業です。

日本は他国に比べて遅れているので早く導入すべきだ!学校教育の中で一人一台のPCとかタブレットの導入というものです。政府が推し進めるITC(情報通信技術)の思うつぼですね。確かに、今回、学校現場の対応の遅れで教育格差が起こりました。しかし、全生徒に果たして必要でしょうか?今、ほとんどの国民がスマホを所有していますが、すべてを使いこなしている人はどのくらいでしょうか?ある小学生が、塾の宿題がわからなかったので、お姉さんに聞いたところ、スマホで答えてもらって答えを書いてきました。もちろん、間違っていました。が、それよりも怖いのはスマホがすべてを答えてくれると思い込んでいる人間がいるということです。コンピューターはあくまでも確率論です。膨大な情報から正しい答えを導き出すという手段を使っているにすぎません。しかし、もしAI(人工知能)が万能ならば、今回の新型コロナウイルスのワクチンを簡単に作れるはずです。残念ですが、コンピューターは与えられた情報しか処理できないのです。自然界のイレギュラーには予測不能なのです。ここを間違えてはいけません。

次に怖いのは、情報管理システムです。今回の件で、スマホからあらゆる情報が一元で管理できることがわかりました。Lineを使っての政府の告知(アンケート)、緊急事態速報なる通知(黒岩知事から)、GPS機能による人の移動の様子(混雑具合がわかる)など

だれが、どこに、いつ、何をしているか、すべての情報が政府(行政)に漏れていることです。私もそうですが、誰も政府や自治体に携帯の電話番号やメールアドレスなどを教えた記憶がありません。でも、通知がくるのです。怖さを感じました。マイナンバー制度の登録者が全体の15%強だというのも、個人情報を他人(政府)に見られたくないからではないでしようか。プライバシーの権利です。しかし、中国では、お金を使うのも、何を買うのも、自分の財産も、さらに電話の通話でさえ、中国共産党にその情報が握られているのです。キャッシュレス化の名のもと、すべての情報が一元管理されているのです。もし、反政府的な通話をしただけで、逮捕される可能性があるのです。もちろん、税金逃れはできません。

今回の感染症でいち早く終息に向かった台湾や韓国も日本よりも優れたIT社会ですが、一つ間違えれば中国と同じ状況になります。つまり、個人のプライバシーなどなくなります。個人よりも国家が優先されます。昔の全体主義(ファシズム)のように。そして、その中心的な存在として世界を導いたのがGAFAです。グーグル・アップル・フェイスブック・アマゾンです。

GAFAなどの一部の大金持ちの人たちが、新しい未来を創造しようとしていますが、結局、お金を儲けるための独占だと私は思っています。情報の独占、市場の独占、志向の独占・・・彼らは何を独占したいのでしょうか?全世界の情報を独占して何をするのでしょうか?世界帝国でも作るのでしょうか?いいものを世界に、世界の平和と暮らしやすい未来を創造するために…とでも?アメリカのある経済学者が日本の企業の生産性の悪さは中小企業が多すぎるからだ。と言っていました。

日本には、自分の仕事が大好きな人がたくさんいます。仕事に人生を見出している人たちがたくさんいます。大企業ではできない仕事をしている人がたくさんいるのです。中小の起業家たちはこだわりのある生き方を選択しているのです。彼らの知識を独占することはできません。小さな幸せを奪う権利は誰にもないのです。19世紀、帝国主義の名の下で、アジア、アフリカの多くの国々が欧米の植民地化で苦しめられたようなことはあってはなりません。21世紀、ITCという道具を使って、AIという道具を使って、第二の世界独占が進められようとしています。(日本政府もそれにまんまと嵌められています。)

とは言っても私もiphone xを使用し、GPSのお世話になっている次第です。悲しいね~