知識人と呼ばれる専門家の皆様へ

日本を動かしている知識人(学者・専門家?)への疑問

先日内閣官房参与の嘉悦大学教授高橋洋一氏が日本のコロナ患者感染者数のことを「さざ波」と表現して、職を辞退しました。実は、最近、政府の指南役の高橋氏と小泉内閣の時のそれであった広中氏のYouTubeをよく見るようになりました。話の内容は、当時政府が行ってきた政策についてかなり具体的に、自分の関与と首相の立場などを述べられていて、面白いと感じたので見るようになりました。そこで感じたことは、まず彼らが数学の専門家であるということ、そして、何よりも真面目な人柄であることを感じました。いろいろな学者たちが日本の売国奴の広中氏を政府から追い出せ!とか批判しているようですが。

しかし、私がYouTubeを見て感じたことは、彼らが数学や統計学を駆使して、更には海外の実情をきちんと研究して物事を正確に常に判断しているということです。この件については、やはりさすがであり、まったく無知で自分の知識だけでご託を並べているようなコメンテーターなどの意見とはまったくその信憑性においては違いを感じざるをおえませんでした。例えば、新型コロナウイルスの感染者数では、日本の死者数は1万4千人、アメリカの死者数は60万人、イギリスにおいては12万人で日本の死者数は圧倒的に少ないと言わざる負えません。感染者数もイギリス461万人、アメリカ3350万人に比べ、日本は78万人でこちらも圧倒的に少ないのです。このように数字から判断してみるとオリンピック開催についても問題なさそうだし、現在の政府のコロナ対策も決して失敗はしていないように見えます。彼ら二人とも「オリンピックは当然行うべきだ。世界的な約束なのだから。不履行は国際的に許されない。」というのも納得がいくのです。

し・か・しです。彼らは非常に真面目です。それゆえに臨機応変さ社会変革にはあまり興味がないようです。自分の理論や推論に則って常に動くタイプのように見受けられます。それゆえ、経済の発展(経済的損得)という視点からでしか物事をとらえられないと感じました。高橋氏はもと官僚なので、官僚構造を熟知しています。そして、官僚のおかしな点もすべて理解していました。でも、そのおかしな点を改良しようとか、官僚主義の弊害を取り除こうとかは興味がないようです。政治家がこうしたいと言ったことを忠実に実現させる公務員だったのです。まあ、官僚とはそういう役目であることは確かです。広中氏も小渕内閣や小泉内閣の時の労働者派遣法の改正や郵政民営化改革などを高橋氏と共に思案し、実行し、成果を上げた人物です。官僚の抵抗を払いのけ、政治主導の政策の実現に尽力を果たしてきました。彼も官僚主義の弊害をYouTubeで語っています。なのに、先ほども述べた通り、根本的な社会変革には興味がないようです。経済ばかりを重視するあまり、国民の幸せ度(安心・安全・信頼)を度外視しているように見受けられます。きっと彼らは経済(景気が回復)が向上すれば、国民は幸せになるはずだと考えているかもしれません。現実は違います。彼らは一部のエリートたちなのです。それゆえに庶民の暮らしとか、庶民感覚があの麻生太郎氏と同様に欠けているように思えます。先日、広中氏も「オリンピック開催にむけて」のYouTubeで「国民の世論が間違えることもある」「いや、間違える方が多い」と国民の判断が正しくないと掲載して、炎上をしていました。本人も笑顔で「炎上したようです。」と報告していました。この件で私は安倍首相が選挙演説で「安倍辞めろ!」コールの中で「こんな人達に負けるわけにはいきません」と有権者に投げかけた言葉を思い出さずにはいられませんでした。そうなのです。選挙人に対して、有権者に対して、国民に対して、「正しくないのはお前らだ!自分たちが正しいのだ!黙れ!馬鹿な国民!」と言われている気がしてなりません。選挙は確かに戦いです。しかし、選ぶのは普通の日本国民です。勉強ができなくても、非正規雇用社員でも、生活保護を受けている身でも、貧しくても、障害者であっても、主権者である国民には変わりありません。頭のいい学者さんに頭の良しあしを指摘されたくありませんね。

命はみんな平等であって欲しいのです。1000人でも10万人でも人が、身内が、知り合いが死ぬことは悲しいことなのです。よく有識者の中で「インフルエンザで毎年1万人死んでいるのだから問題ない、ただの風邪と同じなのに何でこんなに騒ぐのか?」と発言するひとがいますが、お笑い界の大御所志村けんさんが亡くなった時は世論は一瞬沈黙をしましたが、今はもうどこ吹く風で悲しい限りです。人の命が軽視されているように感じます。オリンピック開催は絶対です。IOCもそう動いています。彼らもいろいろなしがらみで生きていますから。しかし、もし、万一、開催が原因でコロナ感染が拡大し、死者が多数でたら誰が責任を負うのでしょうか?きっとみんな仕方がない、未知の病気だから、誰にも責任はないと言うのが目に見えています。そこで、またまた頭の良い賢い学者さんたちの登場です。因果関係が見つからない。明確なエビデンスがない。解剖してみなければわからなかった。などなど、適当な数字や研究結果を並べて言い訳に走るに決まっていますね。これが現実です。新型コロナのワクチンを接種して死亡した人数が190人と厚生労働省から公表されました。この人達の補償は何もないのでしょうか?「任意で」なので「義務」ではなかったから仕方がないね。と言われそうです。実際は、ほぼ強制的に接種するしかない職業(病院・介護・運輸・警備)の人もいるはずです。ワクチン接種と死因との直接的な因果関係が明確でないので、補償は論外です。とまた専門家の方たちにいわれそうですね。いやいや接種してから4時間半後に死亡したのだから、明らかに接種が原因でしょう!接種しなければ死ななかったはず!これが誰の目にも明かな事実(現実)です。数字や割合ではありません。科学的でもありません。私たちは何を重視するべきか、考える必要があります。数字ですか事実(現実)ですか?

私が当事者(首相)ならば「国が全面的にバックアップ(補償も)するのでワクチンを打って集団免疫をつくりましょう」と国民に呼びかけますよ。それがリーダーの職務であり責任のとりかたです。リーダーシップとは何かを本気で考えなければならない時期に来ました。

非常に残念で怖いのは、ワクチン接種して死んでも、後遺症や障害が残っても政府や製薬会社が何にも保障してくれないことです。現実に補償などの話はテレビや報道機関でも話題にも上っていません。ワクチンを接種して亡くなった方のご冥福をお祈りいたします。私も死ぬかもしれませんね!空しい限りです。