過保護なスポーツ施設?

これでいいのだろうか?家の中も無菌状態、家の外も安全第一!

1月15日㈯晴れ、気温6度 新横浜公園のグランド(天然芝)が霜害のためグランド使用全面禁止となりました。???

以前、山手の丘にあるYC&ACという外資系企業の外国人専用の会員制のクラブで、子供たちにサッカーを教えたことがあります。天然芝で、そこではサッカー、ラクビー、クリケットなど野球以外のヨーロッパスタイルのスポーツが盛んにおこなわれていました。当時、横浜サッカー協会の関係で、毎週土曜日や日曜日に子供たちの指導や大人の対外試合のマッチメークをしていました。

1年を通して、雨の日以外はグランドの使用は許可されていました。

霜害でグランド使用が禁止になったこともありませんでした。天然芝ではそういう害はないのかと思っていました。そういえば、ヨーロッパでは冬、雪の中試合をしていますね。もちろん日本よりも緯度が高く、寒い中で試合をするのも当たり前です。

日本には土のグランドが一般的なので昔から霜が降りるとグランドはぐちゃぐちゃになりました。

私が高校生の時、文化祭のイベントで東高校VS港北高校の試合が雨の中行われたことがありました。結構土砂降りで開催するかどうか判断が苦しいところでしたが、招待試合ということで先生に許可していただき、ぬかるみの中試合をしたことがありました。

小学校の時も、通学時に朝、氷が張っているところをわざと足で踏んだり、霜が張っている土を踏んでサクサク音がするのを楽しみながらグランドで遊び、昼になると霜が解けたグランドはぬかるみになって、また、そこでも靴の下に泥がべったりつくのを楽しんで鬼ごっこをして滑りながら駆け回っていました。当時の学校の先生は何も注意しませんでした。というよりは、注意?そのものがよくわかりません。休み時間は、男も女も関係なく、元気よく外で遊ぶことが当時は当たり前でした。翌日になるとみんなが踏んだ凸凹の轍がまた凍って歩きずらくなって学校に通っていました。先生や遊んだ生徒は夕方になるとグランド整備をして帰るのが日課でした。もちろん、中学校でも高校でも同じようなことが行われていました。グランドが凸凹になっても誰一人文句を言う人はいませんでした。

いつのころからでしょうか?グランドが凸凹になるから?使用禁止!となったのは…

怪我をするからとか?グランド整備が大変だからとか?下駄箱が汚れるからとか?…よくわかりません。

ぬかるみのない平坦のグランドだけで運動しても、運動能力は向上しません。

グランド整備をすることで足腰が鍛えられます。

凸凹道やグランドを走り回れば足首が強くなります。そういえば砂利道など都会にはないですね~

ぬかるんだグランドで運動すれば足腰が鍛えられます。

運動能力は自然の中で培われるものなのです。ましてや子供の時にあらゆる活動を通して自然と身につくものなのです。何も〇×スポーツクラブに入れなくても、運動機器を使わなくても、友達と外(海や川、山)で遊ぶことでその能力を高められるのです。家の中にいては運動能力など絶対に向上しません。体力もつかなければ、出会いも、友達もつくれません。(ゲーム仲間が作れるという人もいますが…)

市民の税金で成り立っている公園が、公園施設を保護する、施設内での怪我を防ぐという大義名分で市民を追い出すことになっているのです。何がスポーツ振興財団ですか?本末転倒ですね!公園は住民みんなのものです。みんなが自由に遊べる場所です。個人の私物ではありません。まして管理者である公務員のものではありません。公共の施設なのです。本当に、人生100年と考え、国民の健康を守りたかったら、今回の公園の利用方法(許可の在り方)は、住民の健康よりも、施設運営が優先されている状況ではないでしょうか?

アフリカのマラソンランナーを考えてみてください。どんな環境で練習しているのか?簡単なことです。南米のサッカー選手の子供時代を考えてください。貧しいストリートサッカーです。きれいな陸上競技場や運動場などないのです。