中1の英語の教科書がヤバイ!

中1の英語の教科書がヤバイ! 小学生から英語を?

2020~21年、算数・英語の教科書全面改訂について

昨年から5年・6年生は英語が必修科目となり、それに伴い?各教科の教科書の内容も改定されました。そこで感じたことは、まず第1に、小6の算数の単元が極端に量が減ったこと。代わりに小5が今までの1.5倍ほど増えたことです。昨年はコロナ禍で学校のイベントがことごとくなくなり、そのおかげで?勉強三昧となりました。小6の生徒は余裕で全範囲を終えましたが、小5の生徒たちは学校の授業があまりにも速く進み、追いつくのが精一杯で、塾の生徒達は最終的に全範囲を終わらせることができませんでした。特に、学校では算数などが苦手な子は理解もせずに次の単元へ進むことを余儀なくされた状態でした。当学館では中学校へ行っても困らないような単元だけに絞って勉強させることに専念しました。要するに小学6年生の単元を減らした結果、小学5年生以下にそのしわ寄せがいくことになったのです。もしかしたら、英語教育の必修が原因かもしれません。

第2に、中学1年生の英語の内容が小学校で習ったことが前提となっているため、新出単語や文法もいきなり難易度の高いものが使われています。小学校の時に、しっかりと英語の勉強をしていないと(英検5級・4級レベル)初めからの人はかなり厳しいと言わざる負えません。そもそも、昨年から必修となった小学校の英語の授業ですが、当塾のどの生徒に確認してもあまりたいした授業がなされていないことがわかっています。ですから、英語を中1から本格的に勉強しなければならない生徒は最初は苦しいことになります。当塾では1年かけてきちんと受験英語を導入してきたので現在の中1は余裕なのです。

第3に、英語の4技能(「聞く」「話す」「読む」「書く」)の向上と教育現場では各学年で言われていますが、中学校での1週間での授業配分が今までの4時間配当から3時間配当になり、1時間減らされました。内容は濃くなるのに授業時間が減らされる?文部科学省の方針がどうもよくわかりませんね。

なんだか、英語の4技能の獲得という大義名分の下に、英語教育が小学生から導入され、算数の進度が速くなったように思えてなりません。何のために、誰のために?そして、今後、確実に言えることは、英語については小学生からきちんと勉強しないと中学校の内容についてこれない子供が増加するということになります。さらに、英語に関しては早い段階で理解度の格差がつくということになります。

数学に続く算数に関しては今まで以上に小4からきちんと勉強させ、英語は最低でも小6から遊びではなくきちんとした理論に基づいた勉強をさせないといけません。

語学に関しては、現在、ベネッセさんも家庭教師のトライさんもAI(人工知能)を駆使したタブレット学習やオンライン授業を推奨していますが、語学の勉強に関して言えば不向きなことをご忠告しておきます。発音やリスニングの訓練には良いかもしれませんが、単語を覚える、書ける、文法を覚える、英文を書ける(英作文)つまり暗記作業については効果があまり期待できません。とくに、自分で勉強ができる学習習慣がまだ備わってないお子さんの場合は興味がなくなれば手にしなくなりますし、オンライン授業も自分からアクションをおこさない限り授業は展開されません。自分をきちんとコントロールできなければタブレット学習では定着までいくのは難しいのが現状です。

以上のことからも4年生から、最低でも5年生から塾へ来ることをお勧めします。算数や英語を苦手な子どもにしないために是非ご検討をお願いします。私が言っていることを信じるか信じないかはあなた次第です。