うれしい話 2つ

うれしい話 2つ 

まず一つ目は、私の教え子から朗報が来たことです。「養護教諭に合格しました。」と就職が決まった報告でした。小学5年生から塾へ通って、高校生まで在籍してくれました。彼女は決して優秀な生徒ではありませんでした。しかし、好奇心旺盛で塾のイベントには必ず参加するような女の子でした。勉強よりもイベント好き、おしゃべりが好きな元気で明るい性格でした。そして、男女関係なくとてもみんなのことを考える思いやりのある優しい子でした。勉強もとても一生懸命で、宿題や提出物など決して忘れない曲がったことが嫌いな芯のある子でした。何度も言うようですが、だからと言って成績が優秀だったわけではありません。ですが高校受験も、大学受験も最後まで一生懸命粘り強く目標に向かう気力と我慢強さがあったのです。大学受験では第一志望校には合格しませんでしたが、それ以外はすべて合格しました。彼女は当初から「学校の保健室の先生になりたい」と言っていました。つまり、養護教諭の資格が取れる大学へ行き、そして保健室の先生になることを夢見ていたのです。それが実現したのです。それも彼女の報告によると横浜、静岡、北海道と3つも合格したそうです。大学では3県も合格したのは珍しいとお褒めの言葉があったそうです。私は、彼女の大学受験時の忍耐強さやそれに立ち向かう勉強量を知っていたので、「夢は叶うよ」「自信を持って諦めなければ大丈夫だよ!」と卒塾時に言ってありました。まさにその通りになったのです。こんなにうれしいことはありません。彼女は言っていました「大学入学時の生徒は120名だったのに、最後まで残ったのは20名だったの」と、まさに夢を諦めなかった賜物です。「今度はあなたが子供たちに夢を与える番だよ」と言いました。

二つ目は、現在、在席してる生徒のお話です。学校の成績が悪く駆け込み寺のように当塾へ来ました。とくに数学が10点~20点台と成績が1がつくほどの悪さでした。ところが先日、塾の授業中、数学の問題を自分で解けたようで「数学って解けると面白いよね!」と「エッエッー!」彼女の口からこんな言葉が聞けるなんて!と私は嬉しくなりました。数学の楽しさ、勉強の楽しさのきっかけをつかんだようです。正直、小学生で習う小数・分数の計算が苦手で、今まで同じようなミスを何度も繰り返し私から繰り返し怒られ、「数学はダメだー!死ぬ~!」と嘆いていた生徒が「数学が楽しい」と言ったのです。塾に来て半年以上過ぎていますが… 最近では、私が「じゃあ、おしまいです。後片付けをして下さい。」と言ったとき、「ちょっと待った!もう少し!」と粘りを見せ、周りに聞こえるような大きな声で「できた!よっしゃー!」と嬉しそうに私の方に顔を向けて喜んでいました。私の方がこんな無邪気にうれしがる生徒を見れてほっこりしました。これを成長と呼ぶのでしょう。苦手だった数学ができなくても「楽しい」と言えることが勉強には大切なような気がします。 この生徒を見ていると、数学(算数)ができないのではなく、小学生の計算の訓練が足りなかったようです。計算ができないから算数が嫌いになるのは非常に馬鹿げています。やはり、親は忙しくてもこのあたりの計算練習はしっかりご家庭でやってもらいたいと思います。週2回の塾だけでは訓練が足りないのです。特に、小数・分数の計算が苦手な子は数学ができない傾向にあります。できないのではありません!計算力がないだけです。そして、それは理科の計算問題にも必ず影響を与えますので、そのあたりを親はしっかり考える必要があります。