勉強できない子は個別指導の格好の餌食だ!

保護者の皆様へ… 気を付けて!Sゼミナールの作戦

先日、当学館の生徒が6月中に辞めました。塾を辞めることは様々な理由により致し方ないことですが、詐欺まがいな営業トークで、生徒や親をたぶらかし、正式に入塾してから高額な金額を請求する手法に怒りを覚えずにはいられません。Sゼミナールの料金体系を確認ししたところ、これぞダークパターンで、なかなか本筋が見えてきません。例えば個別指導週4回18,000円~、この~という表記が曲者で、1コマ(80分)で4.500円、個別指導と言ってもマンツーマン指導ではなく、2対1とか??それでこの金額?生徒の親はみんなお金持ちなんだなあ?と思いました。夏期講習50コマで17万円だそうです。本当はあと20コマ必要で計30万円だったとか、流石に断ったそうです。

辞めた生徒は、今年の1月からSゼミへ英語だけ通っていました。中2の最後のテストは8割のテスト結果をだしましたが、成績は3。そして、中3の6月のテストで平均以下の40点台でした。当学館で行っている社会・理科・数学はすべて平均より10点以上でした。そもそも英語が苦手というよりは、英語に対する勉強の姿勢があまりよくない生徒でした。つまり、単語テストやノートまとめをきちんとせず、宿題もよく忘れ、肝心の時に塾を休むといったことを繰り返していました。当塾の英語を辞める時も「自分か変わらなければ何も変わらないよ」と忠告していました。案の定、最初は緊張していたせいでしょう、きちんと点数がとれましたが、本来実力がないので中3の内容では厳しくなった結果でしょう。

私が不思議に思ったのが、6月の試験が行われ、試験結果が出る前に親から辞めの連絡がきたことです。いつもなら試験結果が出そろって、「やっぱり成績が上がらないね。塾を変えよう」となるはずでしたが、今回はあまりにも早いタイミングでした。それにSゼミがいつもならやらない突然の日曜日補習が気になりました。大手の塾は生徒集めに必死に取り組んでいます。企業なのでそれは当たり前ですが、最近の大手塾を見ていると成績を上げるとか、勉強ができるようになるとかの前にどうやって人集めるか、そこが優先されているように感じています。子どもたちの将来を考えた指導ではなく、一企業が子どもを使ってどう稼ぐか?に固執しているように感じています。合格するはずのない偏差値なのに、滑り止めがあるからチャレンジと説得し、上位高校を受けさせる。上位高校の合格実績(宣伝実績)をつくることが最大限の目標です。個別指導では、勉強ができない子ほど、できるようになるためには数多くの授業数を増やさないといけないような営業をしてお金を稼ぐことが目的となっています。生徒や親の足元をみて営業をしているのです。一コマ3,400円~4,500円では、一昔前の家庭教師と大差ありません。マンツーマンレッスンならまだしも、おかしな話なのです。学校の延長の集団授業の多くの塾よりも個別指導でより丁寧にと考えることは間違えありませんが、勉強ができない生徒ほど費用がかかることは認識していなければなりません。

そこで塾の選び方ですが、勉強ができる生徒はどんなタイプの塾でも大丈夫でしょう。逆に勉強が苦手な生徒は、大手の学習塾や個別指導よりも、個人で経営しているタイプの個人塾が良いと考えます。こちらの方が熱心に親の要望や子どもの指導を費用に関係なく対応してくれます。大手をインターネットやスマホで探すより、近所の評判を聞いて探してみるほうが得策です。大手の常套文句として「情報量が多い」「競争相手がいる」「きめ細かい指導」「AIを使った一人一人の対応」などなど、大手らしいセールストークです。しかし、実際、情報量に関係なく、模擬試験などを受ければ、高校の合否判定はできますし、AIよりも人間の頭の方がより子どもたちの状況を判断でき、適切な指導が瞬時にできます。将棋の藤井翔太氏がAIの予想を上回るように、機械では人間の行動や心理を理解することができません。

個別指導の料金の相場はわかりませんが、もちろん生徒の結果を出すために、授業のコマ数を増やすことは仕方がないことですが、明朗会計をして欲しいと思います。料金体系を明確にすること。インターネット上でも、宣伝チラシでも、テレビの家庭教師トライも、大手の学習塾も料金体系が入塾しなければわからないのはダークパターンの何物でもありません。Rセミナーが昔、「夏期講習の無料体験授業」と銘打って、夏期講習代の料金体系を宣伝広告に入れない手法を初めて取り入れました。無料体験だから料金を書く必要ないよね!それはそうだよね~・・・料金を明示しない販売方法が果たして正義なのか?詐欺じゃないの?