「ダークパターン」を知っていますか?

「ダークパターン」をご存じですか?

アメリカメタが運営するフェイスブックやインスタグラムなどのSNS上で、著名人や企業に成りすましてお金をだまし取ろうとする詐欺広告が広がっている。写真や名前を無断利用された著名人らが10日に被害を訴え、政府に法規制も含めた早急な対策を求めた。顔写真が無断で投資広告に使われる被害に遭っている元ライブドア社長で実業家の堀江貴文氏は4月10日、衣料品通販大手ZOZO創業者の前沢知作とともに自民党の消費者問題調査会に出席したて、株式投資に悪用されたことを訴えた。

消費者庁のホームページには、「消費者が気付かない間に不利な判断・意思決定をしてしまうように誘導する仕組みのウェブデザインなどを指す」ダークパターンについて注意を呼び掛けているが、欧米では法整備が進む一方で、日本では包括的に規制する法律がまだない。今回の事件もその延長線上にある。

OECD(経済協力開発機構)ではすでに2年前にダークパターンを7つに分類しています。

①強制…ユーザー登録や個人情報の開示を強要する。例「商品ページの閲覧には会員登録が必要です。」メールアドレス等の個人情報を登録させる。

②インターフェイス干渉…事業者に都合の良い選択肢を事前に選択している、視覚的に目だたたせている。例「定期便で購入」を赤く大きく目立つようにして「一つだけ購入」を小さく目立たなように表示し、定期便を購入するように誘導する。

③執拗な繰り返し(ナギング)…通知や位置情報の取得など事業者に都合の良い設定に変えるように何度も要求する。例「位置情報の利用を許可して下さい。 あとで回答 はい」が繰り返される

④妨害…解約やプライバシーに配慮した設定に戻すことなどを妨害する行為。例 サービスを解約しようとしても解約の方法がわかりづらかったり、煩雑であるなど、解約やプライバシーに配慮した設定に戻すことを妨害する行為

⑤こっそり(スニーキング)…取引の最後、気付かないうちに手数料を追加する、トライアル期間後に自動で定期購入に移行する。など

⑥社会的証明…他の消費者のウソの感想や行動などを通知する。例 「現在13名がこのサイトを見ています」自分以外の多くの人が見ているという情報を表示して、人気があるかのように見せかけて予約を誘導する。

➆緊急性…ウソのカウントダウンタイマーや、在庫が少ない、需要が高いなどの表示。例 カウントダウンタイマーや「今だけ」の表示で焦らせて「今買わなければ」という気持ちに追い込んで購入させる。

日本のオンラインショップではテレビでもインターネットでもこれに属した宣伝広告が当たり前のように行われていると感じませんか?入会したり、購入したりすることは簡単なのに、解約やクーリングオフの方法が複雑でわからなかったり、またはネット上に存在しなかったりして困ったことありませんか?最近、私もダゾーンの解約やウイルスバスターの解約の時も、大変苦労した経験があります。アマゾンでも知らぬ間に定期購入となっていて、解約手続きをしたこともあります。世界ではそれらの広告宣伝には法規制が進み、消費者の権利を政府が守っているのです。日本の政府はダークパターンに関する法整備が遅れている?いや、逆に政府自身がそのパターンを利用し、租税の一部にしているように思えます。私がよく指摘しているギャンブルの広告がまさにそれです。⑥の社会的証明、⑦の緊急性などです。政府がお墨付きを与え、さも社会的に貢献するように見せて、国民に賭け事をさせようとしているのです。新NISAなども投資話で、これも広い意味で考えればギャンブルです。そこに税制度を優遇しているのです。政府は国民の貯蓄や財産を何だと思っているのでしょうか?「老後の資金は2000万円必要」→「少子高齢化で社会保障の負担を上げざるを得ない?」→「消費増税や子育て支援税?導入、年金受給の遅延化」→「個人で資産を増やすには新NISAを」という具合に、国民の貯蓄を投資へ誘導している。この手法こそ欧米諸国が禁じているダークパターンなのです。みなさん騙されないようにしましょう!国民の財産2200兆円を食いつぶし、政府や一部の大企業の収入を増やし、上級公務員の天下り先の温床になるだけです。そろそろ国民も目を覚ました方がよいと思います。最近の日本社会は「自由」「平等」という言葉に操られ、騙され、「公平さ」という視点が欠如しているように感じます。経済的に豊かな人もいればそうでない人もいることは事実ですが、例えば消費税という平等な税金ですら海外では軽減税率(生活必需品には税率が低く、贅沢な商品には税率が高い)が当たり前なのです。昔の「物品税」は高額商品には高い税率がかけられていました。これこそが「公平性」なのです。ちなみに日本ではなぜか「新聞購読」が軽減税率の対象となっていますね。これは本当に生活必需品ですか?私も昔は新聞をよく読んでいましたが、もう購読しなくなって20年以上になりました。なぜ辞めたか?それは新聞自体が様々な商品や各政党の思惑を伝える広告宣伝の媒体となってしまったからです。右寄り、左寄り、中立などそれぞれ個性はありますが、本当に真実を伝えているか疑問に思ったからです。世論を政府や大企業の都合のいいように誘導するための手段に成り下がってしまった気がしてなりません。最近のテレビという媒体も同じようなものとなってしまいました。