不登校という病理についての私見

不登校という病理についての私見

陸上自衛隊の射撃場で18歳の自衛官候補生が指導役の自衛官にたいして自動小銃を発砲し、3人が死傷した銃撃事件で

18歳の自衛官の生い立ちが公表された、小学校から不登校を繰り返していたこと、家がゴミ屋敷状態だったこと、情緒面で問題を抱えたいたこと、勉強は好きではなかったが、興味があることにはとことん関心を示していたこと、戦争の話が好きで、戦艦大和やB-25のプラモデルなどを作っていたこと、将来は「国家公務員の自衛隊に入りたい」と先生に話していたこと、不登校を繰り返したことで親元を離れて児童養護施設に入り、中学校・高校を卒業したこと、「Aくんはガミガミ言われるのが嫌いでした。また、カッとなると反抗的な態度に出て、Aの素行を注意した先生に対して『殴ったろか』と脅したことも、決して悪い子ではなく、友達とのトラブルもなかったと彼を教えた先生は・・・

不登校24万人を超える 平成10年では13万人だった

その理由「本人の無気力・不安」「先生とうまくいかない・頼れない」など

引きこもり数146万人(15歳~64歳) 平成31年115万人でした

引きこもりの約半数が女性に

20歳台が一番多く8% 

8月に札幌ススキノのホテルで男性の首切断事件がありました。容疑者の女性は学生時代不登校であまり学校へは通っていませんでした。父親は地元で有名な精神科医で資産家、母親と3人暮らしだったようです。そして、一人っ子だったようです。

中国の一人っ子政策ではありませんが、日本も一人っ子の家庭が増えているように思えます。

学校では体罰禁止、ほめる教育(怒らない指導)

自己肯定感を養う子育てなど

そして、ゲーム漬けの毎日、外で遊ぶよりも家で遊ぶ子供たち

ここ数十年、生徒たちの様子が変わってきました。昔の生徒との最大の違いは先生に対するリスペクトのなさだと感じています。別に生徒に尊敬されたいとかそういうことではありません。先生の威厳がなくなって、生徒に注意や忠告しても、生徒はそのことを受け入れず、自分勝手にふるまう子が増えたということです。ある時は怒られたことに逆切れして?先生の通勤用のバイクに唾を吐きかけて帰宅する子供がいました。また、ある時は、先生に注意されたことに対して舌打ちしたり、自己肯定をするのです。例えば、「宿題やってきた?」生徒「やってきたよ」教師「全部やってないじゃん」生徒「わからなかった」教師「これぐらいではやったことにならないよ!」生徒「わかるところだけやったんだから、宿題はやってきたんだ」と強がるのです。確かに生徒の言うとおりにやることはやったのです。しかし、私が出した宿題は一度やった内容の復習だったのです。それをいとも簡単に「やってきた」と放言する生徒の姿勢に失望しました。この子は親や大人に命令されたことに対してこなせばいいと考えているのだと感じました。やればいい。ただそれだけ。丁寧にやるとか、きちんと調べて考えてみるとか、家族に聞いて宿題を完璧にするとか、まったく考えない子なんだと。これでは宿題を出す意味がありません。

また、こんなやり取りがありました。トイレに行くのに携帯電話を持っていく生徒との間で 教師「トイレに携帯もっていったでしょ?」生徒「持って行っていません」教師「ほんと?」生徒「絶対に持っていっていません」と嫌な顔する・・・と・・・ブルル…ブルル…教師「ポケットが鳴っているよ?」結局、この生徒は塾を辞めていきました。素直に「ごめんなさい」と言えばいいのに自分の主張を曲げようとしないのです。この子も一人っ子でした。

学校でも、家でも叱られない、怒られない生徒が多いと感じています。人は失敗して大人になると私は常々子供たちに伝えています。失敗が多い人ほど成功するとも!人生はたった一回きりです。たくさん失敗して立派な大人になりましょう!と・・・失敗を恐れていては何事もなしえません。しかし、失敗すれば必ず叱責され、馬鹿にされ、苦い経験をします。誰しも怒られたくはありません。でも、何度も言うようですが、失敗を通して成功もあるのです。最近の子どもは失敗を恐れて何もしません。よって怒られません。真面目でいい子のようにふるまっています。能力や才能がある子は成人になるまで親から怒られることはないかもしれません。しかし、それが社会人になって挫折の原因となってしまうのです。

不登校でもっともよくないのは、私は次のことだと考えています。不登校を肯定するYouTuberや教育学者?がいますが、私は原則反対です。その理由は以下です。

人との接点が少なすぎること。・・・人間は「社会的な動物である」の反対の生き方

親以外の大人から教育されることがないこと。・・・社会的環境の放棄

友人(人間)関係の機微がつかめなくなること。・・・集団的感受性の欠如・・・超個人主義

集団内(夫婦や友人関係)で感情をコントロールできなくなること。・・・直観的で切れる

つまり、直接人(他人)から怒られることが少なくなる環境になってしまい、失敗をする機会もなく、反対意見や他者との対立などを経験できないからです。これでは社会に出てから数々の壁に突き当たり、引きこもりするしか生きるすべがなくなります。先にあげた数字や事件等はそのことを如実に表してるように思えてなりません。

私は原則不登校を許さないということを言いたいのです。「いじめ」による不登校もありますが、ある女性のユーチューバーが言っていました「いじめによる被害者が不登校して、加害者が普通に学校を卒業していくのはおかしい。」と、私もこの意見に賛成です。いじめの首謀者を謹慎処分にするとか、刑事事件で少年院に送るとかするほうが理にかなっています。最近の不登校は、先に掲載しましたが理由がないのです。「本人の無気力」「不安」など、さらに「教師不信」とは何でしょうか?誰がそう教えたのでしょうか?親や友達が吹き込んだのでしょうか?子どもたちを甘やかしてはいけません。人生の厳しさに耐えられる人間を創るのが教育の役目であり、目的でもあるのです。失敗しても、挫折しても、前を向いてしっかり歩む。成功しても奢らず努力を続ける人間になってもらうために学校はあるのです。もちろんスポーツも同じ効果があります。だから厳しい世界なのです。不登校ではその厳しさを学べないのです。頑張って学校に通いましょう!日本の将来のために!そして、人のために役立つ人間になりましょう!